社長ブログ

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第11回 魔法の杖 PDCAを導入するタイミング

第11回 魔法の杖 PDCAを導入するタイミング
「学級崩壊立て直し請負人」と言われた教師がいる。

授業中に鬼ごっこ、私語、ケンカや騒ぐのは日常茶飯事、
どの教師も手を焼いて、「出ていけ」と怒鳴り、さじを投げる問題生徒を
集めた高学年のクラスを、毎年、立ち直らせるのだから、信じがたい。

それで、「菊池省三、最後の教室」吉崎エイジーニョ著 新潮社)を読んでみた

この先生のメソッドで特筆なのが「褒め言葉シャワー」
日直の児童を生徒全員で褒めるのである。
テレビで観ると褒められた児童は嬉しそうににこにこ笑っていた。

これならクラスの雰囲気も良くなるだろうと思っていたが、本を読むと
この「褒め言葉シャワー」は4月には登場しない
5月中盤になってから、投稿する

菊池先生、まず、新学期の最初にやるのは昨年までのことをご破算にし、
「この1年はクラス全員が成長すること」を目標にすることだった。
多数の生徒は表面では同意するが、高学年である。
「全員で成長するのは無理」と腹の中では疑っている。

そして、ホームルームでの挨拶など一人一人がきちっと出来るまで指導する

「お早うございます」の2番目の「は」をしっかり言おう
もじもじしない だらだらしない

こうしたことが出来ることを確認し、5月中旬になって、
「褒め言葉シャワー」が登場する。

しかし、これが難しい。

お世辞ではなく、事実や行動を褒めなければうれしくないし、
ウソやお世辞なら逆効果である。

我々も人の欠点やずるさは目につくが、
暖かい目がないと細かな良いことはなかなか気づかない。

記憶しておくことも大事である。
記憶することで1カ月前、前の学期と比較し、改善や成長した点を指摘することができる。

こうして、初めて成長サイクルが成立する。
見られている ⇒ 意識して行動する ⇒ 褒められる ⇒ やる気が出る

菊池先生は昨年3月、退職されたそうだが、やさしいだけの先生ではなく、厳しく指導もする。

テレビで紹介されたときは、「褒め言葉シャワー」がクラスを立ち直らせた
魔法の杖の様に取り上げられていた。
しかし、菊池先生は5月に「褒め言葉シャワー」を導入すると決めていたわけではないようだ。
生徒たちを観察し、機が熟したところで導入したのである

経営にも報連相、PDCA、5Sなど様々な手法があり、
短期間に効果をを出す魔法の杖のごとく期待されていることがある。
しかし、魔法の杖を使って奇跡を起こすには、
リーダーの日ごろからのメンバーの観察、そして信頼関係の構築が必要不可欠なのである。
PDCAなら、まず、1日からはじめ、それができたら1週間、1月とステップアップし、最後に
年度目標、人生目標にたどりつく
このステップ、急がずに時間をかけることが寛容できるかがポイントである
一つの手法を集団で定着させるには、社員の訓練と指導、
そして、幹部や上司の根気が必要なことぐらい、誰でも知っているが、実践することIMG_2031
は難しい

今、ラグビーが熱い なぜ強くなった?

今、ラグビーが熱い

わがラグビー全日本代表はスコットランドには負けたが、優勝候補の南アフリカを破った。
ワールドカップでは、1991年ジンバブエに勝って以来、連敗続きだったのだからまさに快挙以外の何物でもない。
ラグビーもそうだが、テニスの錦織圭選手、サッカーの本田圭祐選手、大リーグの田中 将大投手、ゴルフの松山英樹選手など、かつては世界の壁が高く、とても日本人は無理と諦めていた分野で日本人プレーヤーが活躍している姿を見ると嬉しいが、「時代は変わった」とつくづく感じてしまう。

なぜ、こんなに強くなったのだろう?

スポーツで世界へ挑む大きな流れのきっかけを作ったのは野茂英雄投手である。
近鉄のエースとして活躍していたが、当時としては合理的過ぎた。無意味な長時間の練習を否定し、科学的トレーニングを取り入れた。年俸交渉では、野村監督夫人で当時、評判の良くなかった野村 沙知代夫人の連れ子、団野村をエージェントとした。「金に固執している」と評判が立ち、鈴木啓示監督、球団、そしてスポーツマスコミからも疎んじられていた。
1995年、野茂はプロ野球に嫌気が頂点に達し、日本を飛び出して米国のドジャーズと契約を交わした。大リーグへの挑戦と言うより逃避だったのだろう。しかし、日本球界も米国も彼のピッチングはメジャーリーグでは通用しないと冷ややかに評価していた。彼が散々に打ちのめされて、負け犬のように戻ってくると期待していた輩も決して少なくなかった筈である。
ドジャーズの契約金は1千万円以下、近鉄時代の1億円からすると10%以下である。ドジャーズニしてみれば野茂の立場の足元を見て値切ったのではないだろう。今までの日本人プレーヤーの実績を参考にして野茂を評価すれば、二軍と契約の価値しか見いだせなかった。
しかし、野茂はいきなり大活躍した。日本では欠点として指摘されていた打者に背中を見せて体をひねるトルネード投法、四球も多かったが、その怪腕からくりだされる速球と鋭い変化球で次々と大リーガーから三振を奪い、ドクターKと呼ばれた。
その姿にアメリカのファンが素直に喜ぶ。
日本での反応は、まず、なにより驚いた、信じられなかったのである。
「え、日本人だってメジャーで通用する」
野球だけでなくすべてのスポーツ少年、ビジネスマン、自分を日本人と思っている人の多くはアメリカでヒーローとなって輝いている若者を心の底から応援した。
そして「私にもできるのでは」と後を継ぐ若者が現れ、世界を目指すようなったのである。
野茂は日本人に希望と勇気を与えた。国民栄誉賞を2個上げても良い価値がある。
余談だが、セミナーの講師で売れっ子だった天野 隆先生(現 レガシー社長)はこの話が好きで、良くセミナーの最中に披露していた。
「野茂は好投しても最初は勝てませんでした。最後まで諦めなかったのですね。なぜなら、さじを投げずに、フォークを投げました」

閑話休題
さて、ラグビーはチームスポーツである。
だから、野茂の頑張りは直接には関係ないと思われる
今回の全日本の大躍進に要因はダイバーシティをうまく活用したことだろう
ラグビーは大英帝国発祥のスポーツであり、異国を長い時間をかけて統治してきた経験から、力でねじ伏せた異民族と理解し合い、チームワークを重んじ、平和に暮らしていくためにラグビーを活用したことは容易に想像できる。
One For All,All For One
(一人はチームのために、全員は一つの勝利のために)

力を併せてスクラムを組む、ボールをもってタックルする、タックルをかいくぐりボールを持って独走する、はるか離れたゴールにキックする
こうしたプレーの良し悪しに国籍は関係ない。英国であろうと南アフリカ、ジンバブエ、ニュージーランド、サモアであろうと良いプレーをする選手が良いプレーヤーである。
京都では、平安時代からの家系図がないと認められないとか、3代前まで神田で生まれないと江戸っ子ではないとかいう日本人とは大違いである。
だから、日本もラグビーにおける選手規定を緩めた。

・出生地が日本
・両親、祖父母のうち一人が日本出身
・日本で3年以上、継続して居住している

その結果、外国籍の選手が10人を占めた。
多過ぎると文句を言う人もいるが、日本の国技の相撲は幕内46人の力士のうち16人が外国人で、4人の横綱は全員モンゴル人である。寂しいが外国人が強いというより、厳しい環境に耐え、力士になる若者が極めて少なくなったので、外国人がいないと国技は成立しないのである。
日本が少子高齢化と人口減少に悩み、さらに1000兆円を越えるの膨大な債務を抱え、その解決のためて経済成長を余儀なくされるのであるなら、日本のために働いてくれる外国人を受け入れ、能力を発揮していただき、海外でも、日本でも稼いでくれる環境を作らないといけない。
そうした外国人に感謝しなくてはいけない。

企業に限って言えば、一流大学出身の既婚の日本人男性しか、上級ポストにつけないのでは、優秀な外国人だけではなく、実力はあるが一流大学出身ではない方、同性愛者、女性などに門を閉ざしていては、ラグビーと同じで企業は負けてしまう

日本は安全で快適、食べ物も美味しいし、人々は親切だし、四季の変が美しい
などと自惚れていてはいけない
世界の国と優秀な人を取り合っていることを忘れてはならない

今回の全日本代表で優秀な外国人の筆頭は、オーストラリア出身の代表監督のエディ・ジョーンズである。
彼の練習は厳しいが、合理的な目標をたて、戦術は理詰めで、情熱的な指導、今までにないタイプの指導者である。
日本に限らず、こうした指導者に恵まれるとメキメキ、強くなる

が、日本での現状は寂しい。外国人がスポーツ以外で成功した事例はあまり聞かない
大学の研究室では、日本人は海外へどんどん飛び出していくが、外国人が日本で成果を上げた事例をまだ、聞いたことがない。
もし日本の研究室での成果をによって外国人がノーベル賞を受賞したり、特許を取ったりしても、日本人はアメリカ人のように素直に喜べるだろうか。なぜ、日本人が取れないと嫉妬とやっかみの方が大きいのではないかと心配している。考えたくはないが、現場では外国人に手柄を取られないよう密かに手を尽くしているのかも知れない。
企業では、ゴーンさんが2001年、日産を立て直した。
しかし、それ以外、武田薬品、日本板硝子、ソニー、オリンパス、マクドナルドなど事例はまだまだ少ないが、成果は出ていないように見える。我々が期待し過ぎているのだろうか、それとも「社長は日本人でないと」というのが日本人の本音なのだろうか
そうした意味で、孫正義社長が三顧の礼で迎えたインド出身のソフトバンクグループ副社長、ニケシュ・アローラ氏の動向は目が離せない

スポーツにおけるダイバーシティの成功例がラグビーの日本代表なら、企業の成功例としてアローラ氏には、ソフトバンクで思いっきり活躍して欲しいと思う。

代表ご挨拶

株式会社ラーニングモア 代表取締役社長:山口 伸一
株式会社ラーニングモア
代表取締役社長:山口 伸一

早稲田大学理工学部工業経営科卒業
慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了
(MBA)
森永乳業株式会社入社、名古屋で営業職 MBA取得、住友ビジコン入社
2013年 教育事業部長を退職、現職

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