ブログをお読みいただきありがとうございます。
PDCA研究所:セミナー研修のラーニングモアの日々つれずれ、担当の前田です。
第8回目のブログ、今日のテーマは「PDCAサイクルの前準備について」です。
PDCAサイクルを高速で回すことが成功への王道ですが、より効果を発揮するためには、決めておかなければならない2つの項目があります。
【1】目標を明確にすること
誰かに「今から回すPDCAサイクルは、何のために行うのか」「なぜ行うのか」と聞かれたら、担当者は、明確に回答する必要があります。そして、その回答を組織で共有し、関係者全員が同じ方向を向く必要があります。そして、具体性や方向性がぶれないようにするには、目標設定をできるだけシンプルにすることが望ましいです。例えば、「売上金額の増加のため」という設定よりも「営業利益の増加のため」という設定のほうが望ましいですし、「営業利益の増加のため、新規取引先数を増やすには」という設定の方が、具体的な施策が出やすく、サイクルが回しやすくなります。
「新規取引先数の増加」のためのPDCAサイクル
「既存取引先との取引数増加」のためのPDCAサイクル
これらの結果が、「営業利益」に直結します。
売上総利益をアップさせたい場合は、その構成要素を分解し、そしてさらに分解…を繰り返した先に、PDCAサイクルにかける目標が見えてくるのが一般的です。
【2】期間を明確にすること
「1年後までに、この作業にかかる工数を20%短縮する」といった具合に設定することで、必要な行動を逆算することができますし、緊張感を持つことができます。そこで、短すぎず長すぎない期間設定が重要になります。短めの期間でPDCAサイクルを回すことができれば、それだけ回数も増えますし、習慣として根付かせることができます。熟練度が上がれば、目的のPDCAが成功した後には、視野を広げて、その上位にある課題を別のPDCAで解決することができるようになります。
いかがでしたでしょうか。PDCAサイクルに関しては、仕事だけではなく、あらゆるシーンで活用できますので、その中で目標と期間を意識できれば、ぐっと思考のレベルが引き上げられるかと思います。
ぜひお試しください。